ヤマアジサイ「海峡」



その1 ヤマアジサイ「海峡」ポット苗から6年目の花姿

 優しい風情が山野草愛好家に人気のヤマアジサイ。北海道の一部・本州・四国・九州に分布し、地域によって多くの変異種があり、コレクターも多いと聞きます。
 私も展示会でブルーの色濃い済州島産と言われる「海峡」を見て印象に残り、丈夫で小型、花つきもよいというありがたい情報も得たので、育ててみることにしました。


2018年3月 近所の花木センターでポット苗を購入。当面はしっかり肥培。花後と秋の肥培は当たり前、合間合間に少量置き肥します。翌春に信楽の鉢に植え替えました

2021年6月 ボリュームも出ました。若芽も存分に使って花いっぱいに


2022年3月 前回の植え替えから3年経ったので、ひと回り大きな鉢に植え替えます。2〜3年に一度は植え替えたいですね

鉢は山兵。「やまひょう」と読むらしいです。この鉢に出会うまで知りませんでした。調べてみると、常滑・伊奈源造 作。埼玉県川口市の樹里安(じゅりあん)で「さいたま市古典植物愛好会」さんの即売場で求めたもの。使い込まれ、時代がたっぷりのってたので

2022年3月 植え替え終了。今年の初夏は、そこそこ見られそうかな

2022年6月13日 だいぶ様になってきた気がします。花が映えるよう、斜め上から撮ってみました。上写真とは正面がほぼ逆ですね。


※2023年は早々に葉焼けさせてしまい写真がありません。
(猛暑に水切れ💦 置き場所を変えなければ。。。)でもしっかり肥培しました


2024年6月11日 満開!よくぞ咲いてくれました。でもちょっと咲きすぎ感もあるので 間引いてみます

主に若い青軸を剪定。この先は、花つきよりも盆栽風を目指したいので、茶色の古枝を中心に残します


2024年6月12日 剪定後です。ありがちな形だけど落ち着きましたね。混み合っているところは、葉を減らしたりもしています。も少し抜いてもいいくらいかな

2024年6月16日 花もくたびれてきたので、さっさと花後の剪定をしました。花芽の形成が始まる前の7月までにはするようにと言われますが、早い方が安心です

ついでに植え替えも。前回の植え替えから2年3ヶ月、そこそこ根が詰まってます。軽くほぐして、来春に本番の植え替え予定です


軽くほぐし、水通りがよくなるよう竹串でよくつつきました
花後の植え替えは軽くこの程度。来春3月初め頃にしっかりした植え替えをする予定。忘れなければ、さぼらなければ

鉢底穴から通したワイヤーで株を固定。枝ものは固定するのが基本ですが、私はものによってしないこともよくあります

2024.6.16 花後の植え替え終了。こうしてみると、枝?幹?の動きは単調ですね。年数をかけて本数を減らしながら、動き・長短をつけていきたいと思います





その2  挿し芽から4年間
その1で紹介した「海峡」の、2020年に花後の剪定でカットした芽を挿してみました

2020年6月28日 しっかりと水揚げし、蒸散作用を抑えるため葉をテキトーにカットして挿します

鉢はBJR。名前もデザインもカッコイイ!常滑の鉢作家・松下凡才さんのご子息で父親譲りのアーティストです

2020年6月28日 こんな感じで挿してみました。真っ直ぐではなく不揃いの放射状に

2021年9月18日 挿し芽から1年3ヶ月。活着率100%です!

2022年6月12日 2年目です。ボリューム出てきました
2023年6月7日 3年目。前年よりは締まってきたかな

2024年6月14日 挿し芽から4年目です。何がいいかって、苔の盛り上がりが最高!でも全体になんとなく硬い感じですね。伸びやかな枝があると、柔らかさ優しさも現れるでしょう。来年はきっとよくなるよ


2024年6月16日 花後の剪定を終え、挿し芽後初めての植え替えをします

竹串でほぐします。思ったほど根は張ってません。こちらも軽くに留めておき、来春しっかり植え替えます

植え替え終了。鉢はそのままBJR。ちょっと正面を変更し、BJRの落款を真正面にした植え付けとしました
 BJR
 

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